ホテルでは、共用部や設備を維持するために、給湯・空調・照明などが常時稼働する部分が多く存在しています。
客室の稼働率が下がっても削減できない固定的なエネルギーコストは、ホテル経営を圧迫する要因となっており、昨今の光熱費高騰で負担はさらに増しています。
また、ホテルを含む非住宅建築物では、法規制による省エネ基準も年々引き上げられています。
こうした課題への対策として、ホテル業界では省エネ対策による光熱費削減への関心が高まっています。さらに近年では、国や自治体による補助金・支援制度の拡充も追い風となり、建築物の省エネ化を進める動きが加速しています。
これに伴い、今後は設計事務所への省エネ設計・改修の相談も増えていくことが予想されます。
ただし、ホテルの省エネ化には、快適性の維持やブランド価値との両立、複雑な設備構成、申請手続きの難しさなど、乗り越えるべき課題が数多くあります。
クライアントに最適な提案をするためにも、ホテルにおける省エネ設計の要点と注意すべき点を解説していきます。
客室の稼働率が下がっても削減できない固定的なエネルギーコストは、ホテル経営を圧迫する要因となっており、昨今の光熱費高騰で負担はさらに増しています。
また、ホテルを含む非住宅建築物では、法規制による省エネ基準も年々引き上げられています。
こうした課題への対策として、ホテル業界では省エネ対策による光熱費削減への関心が高まっています。さらに近年では、国や自治体による補助金・支援制度の拡充も追い風となり、建築物の省エネ化を進める動きが加速しています。
これに伴い、今後は設計事務所への省エネ設計・改修の相談も増えていくことが予想されます。
ただし、ホテルの省エネ化には、快適性の維持やブランド価値との両立、複雑な設備構成、申請手続きの難しさなど、乗り越えるべき課題が数多くあります。
クライアントに最適な提案をするためにも、ホテルにおける省エネ設計の要点と注意すべき点を解説していきます。
ホテル業界で省エネへの対応が高まっている背景
ホテル業界で省エネへの
対応が高まっている背景
ホテル業界で省エネへの対応が高まっている背景
ホテル業界で省エネへの
対応が高まっている背景
対応が高まっている背景
ホテル業界で省エネ性能の向上が求められている背景には、次のような要因があります。
- 電気・ガス料金の高止まり
- 国・自治体による補助金や支援制度の拡充
- 建築物省エネ法の改正によるBEIの引き上げ
- 事業者クラス分け評価制度の導入
上記の要因がそれぞれどのような影響を与えているのか、具体的に解説します。
― 電気・ガス料金の高止まり
― 電気・ガス料金の高止まり
経済産業省によれば、産業用電力の平均単価は、2010年度の14.33円/kWhから2022年度では27.55円/kWhと約92%上昇しています。
また、新電力ネットによると、商業用の都市ガス料金単価は、2023年8月時点では81.39円/㎥だったものが、2025年7月時点では106.81円/㎥となりました。
光熱費の上昇は今後も継続する可能性が高く、電気代の上昇分を契約プランの変更や電力使用の調整だけで吸収することは難しくなっています。部分的な節電対策ではなく、建物全体の省エネ性能を高める取り組みが求められています。
― 国・自治体による補助金や支援制度の拡充
― 国・自治体による
補助金や支援制度の拡充
ここ数年で、ホテルの省エネ化を支援する補助金制度が充実してきました。
光熱費の大幅な削減には建築物自体のテコ入れが必要と認識していたものの、コスト面で諦めていたケースも多くありましたが、補助金制度の拡充により、ホテル業界での省エネ投資を後押しする動きが広がっています。
以下に、ホテル用途で利用しやすい代表的な制度を整理しました。
光熱費の大幅な削減には建築物自体のテコ入れが必要と認識していたものの、コスト面で諦めていたケースも多くありましたが、補助金制度の拡充により、ホテル業界での省エネ投資を後押しする動きが広がっています。
以下に、ホテル用途で利用しやすい代表的な制度を整理しました。
上記の制度を活用することで、高額になりがちな省エネ改修の初期投資を大幅に圧縮できるため、事業者が省エネ化に踏み切りやすくなっています。
ただし、制度の適用には、一次エネルギー削減量の根拠や運用段階での実効性が評価されます。このことから、設計初期段階から省エネ計算を行い、工期・試運転・実測報告まで見据えた計画を立てることが求められます。
ただし、制度の適用には、一次エネルギー削減量の根拠や運用段階での実効性が評価されます。このことから、設計初期段階から省エネ計算を行い、工期・試運転・実測報告まで見据えた計画を立てることが求められます。
― 建築物省エネ法の改正によるBEIの引き上げ
― 建築物省エネ法の改正による
BEIの引き上げ
2025年4月に施行された建築物省エネ法の改正により、延床面積300㎡未満の小規模非住宅建築物にも省エネ基準への適合が義務付けられました。ホテルの新築では、省エネ基準を満たしていない場合、確認済証が交付されず、着工できなくなります。
すでに省エネ基準の適合が義務化されている中規模・大規模の非住宅建築物についても、今後は求められるBEIの段階的な引き上げが予定されています。
さらに、省エネ基準の適合は新築だけでなく、増改築や改修でも適用されます。補助金の採択条件にも反映されることから、ホテル業界では省エネ化が求められているのです。
― 事業者クラス分け評価制度の導入
― 事業者クラス分け評価制度の導入
経済産業省(資源エネルギー庁)は、エネルギー使用量を報告する事業者を対象に、省エネの取組状況を評価・格付けする「事業者クラス分け評価制度」を2016年から運用しています。
事業者クラス分け評価制度では、提出された定期報告書等を判断材料とし、事業者を以下の4クラスに分類します。
事業者クラス分け評価制度では、提出された定期報告書等を判断材料とし、事業者を以下の4クラスに分類します。
クラス分けの基準となるのは、努力目標とベンチマーク目標の2点です。
- 努力目標:5年度間平均エネルギー消費原単位又は5年度間平均電気需要最適化評価原単位を年1%以上低減すること。
- ベンチマーク目標:ベンチマーク制度の対象業種・分野において、事業者が中長期的に目指すべき水準のこと。
Bクラスには、注意喚起文書の送付や立入検査・報告徴収などの重点的調査が実施されます。改善が見られない場合、Cクラスとして省エネ法第6条に基づく合理化計画の作成命令が発出されることもあります。
事業者クラス分け評価制度の結果は、省エネの実効性を高めるだけでなく、企業の社会的評価や補助金採択にも影響します。
そのため、ホテルでは客室や共用部など多様な設備を持つ特性上、日常的な運転管理やエネルギー使用の見直しを継続的に行う体制が求められています。
事業者クラス分け評価制度の結果は、省エネの実効性を高めるだけでなく、企業の社会的評価や補助金採択にも影響します。
そのため、ホテルでは客室や共用部など多様な設備を持つ特性上、日常的な運転管理やエネルギー使用の見直しを継続的に行う体制が求められています。
ホテルの省エネ性能を高めるための設計と改修のポイント
ホテルの省エネ性能を高める
ための設計と改修のポイント
ホテルの省エネ性能を高めるための
設計と改修のポイント
設計と改修のポイント
ホテルの省エネ性能を
高めるための設計と
改修のポイント
高めるための設計と
改修のポイント
ホテルは、給湯・空調・照明など常時稼働する設備を多く抱えており、客室稼働率が下がってもある程度の光熱費が発生する固定的支出の構造となっています。こうした背景から、他の建築用途に比べて光熱費が経営を圧迫しやすい業種と言えます。
しかし、省エネといっても過度な節電は快適性を損ない、顧客満足度を下げてしまうおそれがあります。重要なのは、省エネ性能を高めながらも快適性を維持し、経営的な利益を生み出す設計・運用を両立させることです。
そのためには、建物全体の性能・設備・制御を総合的に見直すことが重要です。
具体的には、次のような観点から優先順位を整理し、効果的な省エネ対策を計画的に検討することが重要です。
しかし、省エネといっても過度な節電は快適性を損ない、顧客満足度を下げてしまうおそれがあります。重要なのは、省エネ性能を高めながらも快適性を維持し、経営的な利益を生み出す設計・運用を両立させることです。
そのためには、建物全体の性能・設備・制御を総合的に見直すことが重要です。
具体的には、次のような観点から優先順位を整理し、効果的な省エネ対策を計画的に検討することが重要です。
- 外皮設計による断熱性能の向上
- 空調・熱源の高効率化
- 照明・制御の最適化で快適性と省エネを両立
- 太陽光発電・コジェネレーションによるエネルギー創出
ホテルの省エネ化は、単独で実施するよりも建物全体のバランスを考慮して組み合わせることが重要です。
各要素を段階的に検討し、設計段階から改修・運用まで一貫して省エネ性能を高めることで、効果を得ることができます。
各要素を段階的に検討し、設計段階から改修・運用まで一貫して省エネ性能を高めることで、効果を得ることができます。
― 外皮設計による断熱性能の向上
― 外皮設計による断熱性能の向上
省エネルギーセンターによれば、日本のホテルにおける年間エネルギー消費の内訳は以下のようになっています。
このように、ホテルでは空調・熱源設備がエネルギー消費の中心を占めています。ホテルを含めた非住宅建築物の省エネ性能は、BEIによって評価されます。
BEIは、次の式で算出されます。
BEI = 設計一次エネルギー消費量 ÷ 基準一次エネルギー消費量
つまり、空調・熱源設備の効率を高めることで、BEIを改善する効果が高いといえます。
しかし、建物の外皮性能が不十分なままでは、冷暖房負荷そのものが大きく、設備効率を上げても限界があります。このとき重要になるのがPAL*(パルスター)です。
PAL*は建物の外皮における断熱・日射遮蔽・方位計画などによる熱負荷を評価する指標です。外皮で負荷を下げてPAL*を改善し、そのうえで高効率設備を組み合わせることで、BEIを引き下げやすくなります。
ホテルにおけるPAL*を向上させる具体的な対策は、以下のとおりです。
BEIは、次の式で算出されます。
BEI = 設計一次エネルギー消費量 ÷ 基準一次エネルギー消費量
つまり、空調・熱源設備の効率を高めることで、BEIを改善する効果が高いといえます。
しかし、建物の外皮性能が不十分なままでは、冷暖房負荷そのものが大きく、設備効率を上げても限界があります。このとき重要になるのがPAL*(パルスター)です。
PAL*は建物の外皮における断熱・日射遮蔽・方位計画などによる熱負荷を評価する指標です。外皮で負荷を下げてPAL*を改善し、そのうえで高効率設備を組み合わせることで、BEIを引き下げやすくなります。
ホテルにおけるPAL*を向上させる具体的な対策は、以下のとおりです。
これらの対策を組み合わせることで外皮性能が向上し、空調負荷を大幅に削減できます。
また、外皮性能の向上により空調負荷が減少すれば、設備容量のダウンサイジングも可能となり、初期投資とランニングコストの両面で経済的なメリットが得られます。
また、外皮性能の向上により空調負荷が減少すれば、設備容量のダウンサイジングも可能となり、初期投資とランニングコストの両面で経済的なメリットが得られます。
― 空調・熱源の高効率化
― 空調・熱源の高効率化
ホテルにおける年間エネルギー消費の内訳は、熱源関連設備が全体の半分近くを占めています。そのため、空調・熱源の省エネ性能を見直すことで、エネルギー消費量を大幅に削減できる可能性があります。
以下は、ホテルの空調・熱源について省エネに有効とされる代表的な対策を整理したものです。
以下は、ホテルの空調・熱源について省エネに有効とされる代表的な対策を整理したものです。
上記の空調・熱源設備は、単体で導入するだけでは十分な効果を得られません。前述した外皮性能の向上と組み合わせることで、初めて最大限の省エネ効果を発揮します。
具体的には、設計段階で外皮改修と空調・熱源の更新を同時に計画し、BEI計算を並行して進めることが求められます。
また、ホテルは客室稼働率や時間帯によって空調負荷が大きく変動するため、常にフル稼働するわけではありません。そのため、設備が部分的な負荷で運転している時間が長く、この部分負荷運転時の効率を高めることが、実際の省エネ効果を大きく左右します。
具体的には、設計段階で外皮改修と空調・熱源の更新を同時に計画し、BEI計算を並行して進めることが求められます。
また、ホテルは客室稼働率や時間帯によって空調負荷が大きく変動するため、常にフル稼働するわけではありません。そのため、設備が部分的な負荷で運転している時間が長く、この部分負荷運転時の効率を高めることが、実際の省エネ効果を大きく左右します。
― 照明・制御の最適化で快適性と省エネを両立
― 照明・制御の最適化で
快適性と省エネを両立
ホテルでは、年間エネルギー消費のうち照明・コンセントが22.4%を占め、ロビー・廊下・バックヤードなど常時点灯の負荷が大きくなりがちです。
そのため、LED化と照明制御(在室・人感・デイライト連動等)を組み合わせると、照明によるエネルギー消費量を大きく圧縮できます。これは、ホテルのような長時間の運用が想定される建築物ほど効果が伸びやすくなります。
また、照明の消費電力を減らすことは内部発熱の低減=冷房負荷の低減にも直結します。
照明器具は点灯時に発熱し、その熱が室内にこもることで冷房の負荷を増やします。 一方で、LEDなどの低発熱タイプに変えると、照明そのものの消費電力を減らせるだけでなく、冷房に必要なエネルギー量も減らすことにつながります。
照明の省エネ化は直接的な節電効果と、空調負荷を抑える間接的な効果の両方を持ち、建物全体のBEI改善につながるのです。
そのため、LED化と照明制御(在室・人感・デイライト連動等)を組み合わせると、照明によるエネルギー消費量を大きく圧縮できます。これは、ホテルのような長時間の運用が想定される建築物ほど効果が伸びやすくなります。
また、照明の消費電力を減らすことは内部発熱の低減=冷房負荷の低減にも直結します。
照明器具は点灯時に発熱し、その熱が室内にこもることで冷房の負荷を増やします。 一方で、LEDなどの低発熱タイプに変えると、照明そのものの消費電力を減らせるだけでなく、冷房に必要なエネルギー量も減らすことにつながります。
照明の省エネ化は直接的な節電効果と、空調負荷を抑える間接的な効果の両方を持ち、建物全体のBEI改善につながるのです。
― 太陽光発電・コジェネレーションによるエネルギー創出
― 太陽光発電・コジェネレーション
によるエネルギー創出
ホテルの省エネ対策は、エネルギー使用量を減らすだけでなく、創り出すことも有効な手段となります。
太陽光発電やコージェネレーションなどの創エネ設備は、省エネ対策の補完要素ではなく、BEIを下げる直接的な手段としても有効になるためです。
例えば、屋上に設置した太陽光パネルで館内照明やバックヤード設備の電力をまかなえば、その分だけ購入電力量が減り、BEIが小さくなります。
同様に、ガスコージェネネーションシステムを導入して発電時の排熱を給湯や再熱に利用すれば、外部エネルギーの依存度を下げながら運用コストを削減できます。
創エネ設備を導入するときは、まずホテルで電気やお湯をどの時間帯にどれだけ使っているかを把握することが大切です。給湯需要が多い大浴場付きホテルでは「熱追従型」が向きますが、ビジネスホテルのように電力負荷が大きい施設では「電力追従型」が有効です。
また、創エネ設備を設計・運用する際には、防災計画との整合を取りながら、安全かつ効率的に運転することが重要です。
そのため、停電時に館内の一部を自家発電で動かす方法や、太陽光・コージェネネーションシステムを電力会社の系統とどう連携させるかなどといった条件は、設計の初期段階で整理しておきましょう。
太陽光発電やコージェネレーションなどの創エネ設備は、省エネ対策の補完要素ではなく、BEIを下げる直接的な手段としても有効になるためです。
例えば、屋上に設置した太陽光パネルで館内照明やバックヤード設備の電力をまかなえば、その分だけ購入電力量が減り、BEIが小さくなります。
同様に、ガスコージェネネーションシステムを導入して発電時の排熱を給湯や再熱に利用すれば、外部エネルギーの依存度を下げながら運用コストを削減できます。
創エネ設備を導入するときは、まずホテルで電気やお湯をどの時間帯にどれだけ使っているかを把握することが大切です。給湯需要が多い大浴場付きホテルでは「熱追従型」が向きますが、ビジネスホテルのように電力負荷が大きい施設では「電力追従型」が有効です。
また、創エネ設備を設計・運用する際には、防災計画との整合を取りながら、安全かつ効率的に運転することが重要です。
そのため、停電時に館内の一部を自家発電で動かす方法や、太陽光・コージェネネーションシステムを電力会社の系統とどう連携させるかなどといった条件は、設計の初期段階で整理しておきましょう。
ホテルの省エネ設計で見落としやすい3つの課題
ホテルの省エネ設計で
見落としやすい3つの課題
ホテルの省エネ設計で見落としやすい3つの課題
ホテルの省エネ設計で
見落としやすい3つの課題
見落としやすい3つの課題
ホテルの運営は、客室は朝夕にピークを迎え、レストランは昼夜に集中します。また、平日と週末では稼働率が大きく変動します。
このように、空調・給湯・照明などのエネルギー消費量が、時間帯・曜日・季節によって大きく変動するため、オフィスビルや商業施設とは異なる省エネ設計が求められます。
また、24時間365日稼働する共用部の設備や、客室稼働率が低い時期でも削減できない固定的なエネルギー負荷が存在するため、単純な節電対策では十分な効果を得られにくい場合があります。
そのため、ホテルの省エネ設計では、他の用途とは異なる運用特性や設備構成を踏まえた注意点があります。以下では、実務で見落としやすい3つの課題について解説します。
このように、空調・給湯・照明などのエネルギー消費量が、時間帯・曜日・季節によって大きく変動するため、オフィスビルや商業施設とは異なる省エネ設計が求められます。
また、24時間365日稼働する共用部の設備や、客室稼働率が低い時期でも削減できない固定的なエネルギー負荷が存在するため、単純な節電対策では十分な効果を得られにくい場合があります。
そのため、ホテルの省エネ設計では、他の用途とは異なる運用特性や設備構成を踏まえた注意点があります。以下では、実務で見落としやすい3つの課題について解説します。
― 省エネを優先しすぎて快適性やブランド価値を損なわない
― 省エネを優先しすぎて快適性や
ブランド価値を損なわない
ホテルの運営では、快適性が宿泊客の満足度とブランド評価に直結します。
例えば、廊下の照度を暗くしすぎると「薄暗くて不安な動線」になり、外気を極端に絞ると部屋の空気がこもったような印象を与えやすくなります。
また、客室の空調復帰が遅いと「暑くて(寒くて)寝つきにくい」というクレームにつながるでしょう。快適性を守るには、明るさや風量などの基準をあらかじめ数値で決めて設計に反映することが大切です。
省エネは確かに必要ですが、見えない不快を生み出して宿泊客の評価を下げると売上の減少につながるリスクがあります。ホテルの省エネ設計では、省エネ性能だけでなく快適性との両立が求められます。
例えば、廊下の照度を暗くしすぎると「薄暗くて不安な動線」になり、外気を極端に絞ると部屋の空気がこもったような印象を与えやすくなります。
また、客室の空調復帰が遅いと「暑くて(寒くて)寝つきにくい」というクレームにつながるでしょう。快適性を守るには、明るさや風量などの基準をあらかじめ数値で決めて設計に反映することが大切です。
省エネは確かに必要ですが、見えない不快を生み出して宿泊客の評価を下げると売上の減少につながるリスクがあります。ホテルの省エネ設計では、省エネ性能だけでなく快適性との両立が求められます。
― 設備の更新と運用改善のセットで省エネ効果を高める
― 設備の更新と運用改善の
セットで省エネ効果を高める
省エネ設備を導入しても、運転スケジュールや設定値、メンテナンス方法が従来のままでは、期待した効果を得られない可能性があります。
これを防ぐには、設計段階から、客室の不在判定ロジック、BA(ビルオートメーション)の権限管理、季節モードの切替条件、フィルタ清掃・熱交換器洗浄の具体的な頻度など、運用ルールを設計図書と同じレベルの詳細さで定義することが重要です。
また、竣工時の試運転では、設計意図書・制御ロジック・BEMS画面・保全マニュアルを一連の流れとして整備し、設計の意図が運用まで確実に伝わるようにします。
フォローアップ期間を設けることで、理論上の設計値と実際の運用のギャップを埋め、省エネ効果を安定化しやすくなります。
これを防ぐには、設計段階から、客室の不在判定ロジック、BA(ビルオートメーション)の権限管理、季節モードの切替条件、フィルタ清掃・熱交換器洗浄の具体的な頻度など、運用ルールを設計図書と同じレベルの詳細さで定義することが重要です。
また、竣工時の試運転では、設計意図書・制御ロジック・BEMS画面・保全マニュアルを一連の流れとして整備し、設計の意図が運用まで確実に伝わるようにします。
フォローアップ期間を設けることで、理論上の設計値と実際の運用のギャップを埋め、省エネ効果を安定化しやすくなります。
― 各種申請や手続きの流れを正確に把握しておく
― 各種申請や手続きの流れを
正確に把握しておく
ホテルの新築や改修では、省エネ適判、BELS/ZEB評価、補助金・税制申請、計量証明、消防・保健所協議、系統連系など、関係する手続きが多岐にわたります。
これらの手続きで求められる図書・計算方法・スケジュールの整合性が取れていないと、設計変更や工期遅延が生じやすくなります。
特に省エネ適判は建築確認申請と連動しており、省エネ基準への適合が認められなければ確認済証が交付されないため、着工できなくなります。
これらの手続きで求められる図書・計算方法・スケジュールの整合性が取れていないと、設計変更や工期遅延が生じやすくなります。
特に省エネ適判は建築確認申請と連動しており、省エネ基準への適合が認められなければ確認済証が交付されないため、着工できなくなります。
また、補助金制度については申請期限や予算の上限が設定されているため、申請が遅れると補助金を受け取れない可能性があります。
そのため、プロジェクトの初期段階から各段階の担当者・期限・前提条件を明確にすることが求められます。
そのため、プロジェクトの初期段階から各段階の担当者・期限・前提条件を明確にすることが求められます。
ホテルの省エネ設計でよくある質問
ホテルの省エネ設計で
よくある質問
ホテルの省エネ設計でよくある質問
ホテルの省エネ設計で
よくある質問
よくある質問
ここでは、ホテルの省エネ設計を進めるうえで設計事務所からよく寄せられる質問を紹介します。
― 省エネ計算はどの段階で実施すべきですか?
― 省エネ計算はどの段階で
実施すべきですか?
省エネ計算は、建築確認の前に実施し、設計内容に反映させることが一般的です。
省エネ計算の結果は、確認申請時に省エネ計算書として提出し、BEI(建築物エネルギー消費性能)を満たしていることを示す必要があります。
また、施工中に仕様変更や設計変更が発生した場合には、改めて省エネ計算を実施し、変更後の内容が省エネ基準を満たすかどうかを確認する手続きが必要になる場合があります。
省エネ計算の結果は、確認申請時に省エネ計算書として提出し、BEI(建築物エネルギー消費性能)を満たしていることを示す必要があります。
また、施工中に仕様変更や設計変更が発生した場合には、改めて省エネ計算を実施し、変更後の内容が省エネ基準を満たすかどうかを確認する手続きが必要になる場合があります。
― 省エネ計算を自社で対応できない場合はどうすればいいですか?
― 省エネ計算を自社で対応できない
場合はどうすればいいですか?
省エネ計算を社内で対応できない場合は、外部の専門業者に委託するという選択肢があります。
外部委託する際は、単なる「計算書作成」だけでなく、設備仕様の選定・制御方式・モニタリング計画まで設計段階から一括対応できる依頼先を選ぶことが大切になります。
ホテルでは給湯・空調・照明の3大負荷が絡み合い、制御方式や運用条件が省エネ性能を大きく左右するため、包括的な支援が求められるためです。また、確認申請・省エネ適判・補助金・BELS・ZEBといった制度対応の実績があることも確認しましょう。
特に改修案件では図面や運転記録が整理されていないケースが多いため、現地調査・簡易計測でデータを補える体制があると安心です。
外部委託する際は、単なる「計算書作成」だけでなく、設備仕様の選定・制御方式・モニタリング計画まで設計段階から一括対応できる依頼先を選ぶことが大切になります。
ホテルでは給湯・空調・照明の3大負荷が絡み合い、制御方式や運用条件が省エネ性能を大きく左右するため、包括的な支援が求められるためです。また、確認申請・省エネ適判・補助金・BELS・ZEBといった制度対応の実績があることも確認しましょう。
特に改修案件では図面や運転記録が整理されていないケースが多いため、現地調査・簡易計測でデータを補える体制があると安心です。
ホテルの省エネ計算と各種申請は当社が支援します!
ホテルの省エネ計算と
各種申請は当社が支援します!
ホテルの省エネ計算と各種申請は
当社が支援します!
当社が支援します!
ホテルの省エネ計算と各種
申請は当社が支援します!
申請は当社が支援します!
ホテルは空調・給湯・照明などのエネルギー負荷が大きく、用途の複雑さから省エネ計算の中でも難易度が高い分野の一つです。
特に、ZEBを目指す場合や、BELS・CASBEEの認証、補助金申請などでは、膨大な設備条件を踏まえたBEI算定や手続きが必要となり、設計士に大きな負担がかかります。
上岡祐介建築設計事務所では、個人事務所から大手事務所まで1,547社以上のサポート実績があり、ホテル、共同住宅、事務所と幅広い用途の省エネ計算を累計2,573物件で行ってきました。
省エネ計算だけでなく、省エネ適判、CASBEE(環境計画書)、BELS、住宅性能評価まで対応します。断熱範囲図の作成や軽微変更・事前検討もお任せください。
図面や設備図が全て整っていなくても、いただいた資料から先行着手し短納期での対応が可能です。まずは案件条件とご希望納期をお気軽にご相談ください!
特に、ZEBを目指す場合や、BELS・CASBEEの認証、補助金申請などでは、膨大な設備条件を踏まえたBEI算定や手続きが必要となり、設計士に大きな負担がかかります。
上岡祐介建築設計事務所では、個人事務所から大手事務所まで1,547社以上のサポート実績があり、ホテル、共同住宅、事務所と幅広い用途の省エネ計算を累計2,573物件で行ってきました。
省エネ計算だけでなく、省エネ適判、CASBEE(環境計画書)、BELS、住宅性能評価まで対応します。断熱範囲図の作成や軽微変更・事前検討もお任せください。
図面や設備図が全て整っていなくても、いただいた資料から先行着手し短納期での対応が可能です。まずは案件条件とご希望納期をお気軽にご相談ください!
