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パース作成の外注を成功させるには?
依頼から納品までの流れと選定基準

パース作成の外注を
成功させるには?
依頼から納品までの流れと選定基準

コラム|パース作成の外注を成功させるには?依頼から納品までの流れと選定基準
「パース」は建物の外観や室内を立体的に表現し、お客様に完成形を具体的にイメージしてもらうための有効な手段です。

また、お客様と施工会社の間で完成イメージを正確に共有できるため、認識の違いによるトラブルを未然に防止する効果もあります。

しかし、パースの作成には専門的な知識と技術が必要になり、社内で作成する場合は人材の確保や育成が課題です。そのため、パース制作会社へ依頼(外注)するケースも増えています。

ここでは、パースの外注について、依頼から納品までの工程、費用相場、外注先の選定ポイントなどを解説します。
パースは、その見た目の良し悪しで訴求効果が大きく変わります。そのため、ただ制作するだけでなく、お客様にとって魅力的であることが重要です。

パースは、専門のスキルを持つプロに外注することで、高品質な仕上がりが期待できます。自社で対応する場合と比べて、人材の確保や育成、機材の購入にかかる費用を抑えられるため、本来の業務に集中しやすくなります。

一方で、パース外注には意思疎通の難しさや想定以上の修正コストが発生するリスク、細かな修正に対応しきれない制約などのデメリットも存在します。

パースの品質を確保し、外注のメリットを最大化するには、依頼前の準備から納品までの工程を正しく進める必要があります。

外注する際の各工程で必要な資料、確認すべき内容、注意点について確認しておきましょう。

1.依頼前の準備と要件整理

パース制作を外注する場合、最初に依頼するパースの種類を決めます。パースの種類は大きく分けて以下の3種類です。
パースの種類と特徴一覧
パースの種類が決まったら、次に以下の資料を準備します。
  • 図面データ(平面図、立面図、外構図、配置図、屋根伏図など)
  • 仕様書や指示書(内外装にどのような素材を使っているかなど)
  • アングル指示が書かれた図面(矢印などで示す)
  • 背景に使用してほしい写真
  • イメージしている完成パース
  • 内観のイメージ家具やレイアウトの写真など
  • パースの種類
  • 納期・予算
図面データはJWデータやDXFデータなど外注先の指定形式で用意し、内外装のデザインや素材が決まっていれば仕様書に記載します。アングル指示がなければ外注先に任せることも可能ですが、明確にしておくと後から修正する手間が省けます。

図面データがない場合、簡単なスケッチだけでも対応してもらえるケースもありますが、制作費用が割高になる可能性があるため注意が必要です。

2.外注先の選定と見積依頼

外注先を選定する際は、2社以上のパース制作会社に見積もりを依頼して比較をします。得意分野や成果物の品質、納期への対応力などはパース制作会社によって異なるためです。

見積もりを依頼する際は、詳細な資料を用意し、パースの目的や要望、納期、予算を明確に伝えます。複数社に見積もりを依頼する際は、同じ条件・仕様で提示し、公平に比較検討できるようにしましょう。

また、見積書は、詳細な作業内容がわかるものを提示してもらいます。「パース制作 一式 〇〇円」のような表現だと、「一式」にどこまでの作業が含まれているのか判断できません。

曖昧な見積書では、後から予期せぬ追加費用が発生するリスクがあります。そのため、見積書が届いたら、要件の網羅性や予算・納期の適合性、備考欄の注記も入念に確認し、不明点は質問しましょう。

3.契約と制作指示の詳細確認

外注先を選定したら契約に進みます。
契約後のトラブルを避けるためにも、以下の点を確認しておきましょう。
  • 契約金額と納期
  • オプションの内容と料金
  • 修正・変更時の追加料金と条件
  • キャンセル料の発生条件
  • 納品・支払方法
  • アフターサポート体制
契約締結後、制作仕様書を作成します。図面データ、仕上げ表、マテリアルリストなど詳細がわかる資料を提供し、制作スケジュールを確定させます。CGパースの制作には通常10日程度かかりますが、外注先によって異なるため、具体的な工程表を作成することが重要です。

4.各段階での承認

外注先との要望等のすり合わせが完了したら、希望する視点とアングルを決定し、ラフを確認します。

ラフの確認と承認を行うと、外注先はディテール制作、光源・陰影の調整、レンダリング処理へと作業を進めていきます。納品されたパースが要望と大きく異なるというリスクを防ぐために、ラフの段階で構造などの確認をしておくと安心です。

特にアングルの変更は後工程になるほど困難になるため、初期段階での入念な確認が重要です。

5.最終確認と納品データ受領

納品されたパースを細部まで確認し、修正点があれば理由も添えて伝えます。納品後の大幅な修正は追加費用の発生や対応不可となる場合があるため、早い段階での要件確定が重要です。

納品データは通常「jpg」や「png」形式です。(その他のデータの納品形式もございます。)ただし、納品データのフォーマットは外注先によって異なるため、契約前に確認しておきましょう。
パース制作を外注する際の費用相場とパース制作の料金に影響する要素、追加料金が発生するケースについて解説します。

― 料金に影響する要素

パースの制作料金は、以下のようにさまざまな要素が影響して金額が変動します。
  • パースの種類
  • 画質
  • 対象の建物の大きさや特性・複雑さ
  • 使用する素材の数・種類
  • 光源やアングルの変更
  • 異なる時間帯でのパースの追加
  • 異なる素材でのパターン制作
  • 高精細なモデリングやテクスチャ制作、レンダリングの有無
  • 周辺建物の制作
  • 写真合成
  • 家具などの指定モデル
  • 車種などの指定
  • データ納品か紙面での納品か
  • 修正回数
  • 図面の変更
  • 図面の不備
  • 手書き図面
  • 急ぎの納品が必要なのかどうか など
例えば、広告やコンペで使うパースは、視覚的な迫力や説得力を与えるために高解像度である必要があります。パースの解像度を上げると、基本的には費用が高くなる傾向があるので、用途に応じた適切な品質設定が重要です。

― パースの種類と費用一覧

パース制作の費用は、種類や複雑さによって大きく変動します。
一般的に、手書きパースはCGパースと比較してリーズナブルな価格設定となっており、短期間での制作が可能です。

一方、CGパースは高精細でリアルな表現が可能ですが、制作工程が複雑なため、手書きパースよりも費用が高くなる傾向があります。
合成パースは、CGと実写を組み合わせる技術的な難易度の高さから、CGパース相当かそれ以上の費用がかかることが多いです。

また、鳥瞰パースは建物全体と周辺環境を含む広範囲の制作が必要となるため、外観パースや内観パースと比較して費用が高くなります。

実際の料金については、プロジェクトの規模や要求される品質、納期などによって大きく異なるため、複数のパース制作会社から見積もりを取得して比較検討しましょう。

― 追加料金が発生するケース

パース制作によっては以下のような追加料金が発生するケースがあります。
  • 修正回数の超過
  • 特殊な表現要望
  • 複雑な土地形状
  • 特殊なデザインの建物
  • 外観パースにおいて内観を見せる
  • 外構を追加するなど
上記はあくまでも参考例ですが、特殊な変更をしたい場合は追加料金が発生することが多いです。見積もり依頼時に一緒に「どのようなケースで追加料金が発生するのか」を確認しておきましょう。
CGパース
圧倒的に。精巧に。
CGパースで想像以上のリアリティを。
幅広い用途に対応。
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パースの依頼(外注)費用を抑える
3つのポイント
パースの依頼(外注)
費用を抑える
3つのポイント
パースを外注すると、決して安くない費用が発生します。できれば少しでも費用を抑えたいと考える方も多いのではないでしょうか。

ここではパースの外注費用を抑える3つのポイントをご紹介します。

― スケジュールに余裕をもって依頼する

― スケジュールに余裕をもって
  依頼する

パース制作には一般的に1週間以上の期間が必要です。

外注先によっては短期間での依頼を請けてもらえる場合もありますが、緊急対応のための追加料金が発生することがあります。また、急いでパース制作を依頼すると見落としが生じ、後から修正のための追加料金が発生するケースも少なくありません。

スケジュールに余裕があれば、内外装の素材やデザインの詳細、希望するアングルなどについて綿密な事前確認が可能になります。制作途中での「やっぱりこの壁材を変えたい」などの変更や修正が減り、追加費用を抑えられます。

― パース作成に必要な資料の準備と整理

― パース作成に必要な資料の準備
  と整理

パースの外注をスムーズに進めるには、依頼前に必要な資料の準備を整理をしておきましょう。

資料が不足していると、外注先からの質問が増えて手間がかかります。また、制作途中での手戻りが発生して、修正に追加費用が発生することもあります。正確な図面データや仕様書を事前に用意することで、外注先はスムーズに作業を進められるため、コスト削減につながります。

また、外注先の作業効率が上がることで、スケジュールの遅延も防げます。時間と費用を効率的に使うためにも、できる限り詳細な資料を用意しておきましょう。

― 的確な指示出しによる手戻り防止

― 的確な指示出しによる
  手戻り防止

パース制作を依頼する際は、的確な指示を出すことで手戻り作業を最小限に抑えられます。

例えば、「明るく開放的な印象に」といった抽象的な表現より、「参考画像のような光の入り方で」など、なるべく具体的に指示をします。指示が具体的であるほど、外注先との間で認識の違いが生まれにくくなり、「イメージと違う」といったトラブルを未然に防げます。
その結果、修正のための追加料金も発生しにくくなります。

また、素材や色調についても具体的に指定することが大切です。「白い壁」というよりは「マットな質感のオフホワイト(商品番号○○)」のように伝えると、認識の違いを防げます。

さらに、パースの主役となる部分と、そこまで作り込まなくても良い部分を明確に伝えることも大切です。お客様が注目するポイントを制作会社と共有することで、限られた予算と時間の中で最大の効果を得られるパースが完成します。

このように、的確な指示を心がけることで、制作会社からの質問や確認作業も減り、打ち合わせ時間の短縮につながります。結果として、スケジュール通りの進行、予算内での完成、そしてお客様に訴求力のある高品質なパースを提供することが可能になります。
パース制作の依頼(外注)先を選定する
4つの基準
パース制作の依頼(外注)先を選定する
4つの基準
世の中には数多くのパース制作会社が存在します。質の高いパース制作には、その中から自社のニーズに最適な外注先を選ぶことが大切です。

ここでは、パース制作の外注先を選ぶ際に確認すべき4つの基準を解説します。

― 会社規模・チーム体制の把握

まずは会社規模やチーム体制を把握しましょう。大規模な会社ならさまざまなスキルを持ったスタッフが多く在籍しているので、複雑な案件でも対応できる可能性があります。

対して、小規模な会社なら、要望に合わせて柔軟に対応してもらえるでしょう。また、それぞれの会社の得意分野や実績も確認し、自社の案件に適切な会社を選ぶことが大切です。

― 打ち合わせの対応力とレスポンスの早さ

― 打ち合わせの対応力と
  レスポンスの早さ

パース制作会社を選定する際は、会社規模やチーム体制を把握しましょう。

大規模な会社であれば、さまざまな専門スキルを持ったスタッフが在籍しているため、複雑な案件や多様な表現技法が求められる場合でも適切な対応が期待できます。

一方、小規模な会社では、クライアントごとの細かな要望に対して柔軟に対応してくれる傾向があり、より密なコミュニケーションが期待できるでしょう。

また、それぞれの会社が得意とする分野や過去の実績を確認することも重要です。商業施設、住宅、オフィスなど建築タイプによって得意不得意があるため、自社の案件に最適なパース制作会社を選ぶことが成功への第一歩となります。

― 業界での評判

パース制作会社を選ぶ際は、業界での評判と実績も確かめましょう。

複数の口コミサイトを確認するのはもちろんのこと、制作会社のホームページから過去の制作事例を確認するのもおすすめです。また、候補の制作会社でパース依頼をしたことがある同業者がいれば、評判を直接聞いてみるのも良いでしょう。

実際に依頼した方のリアルな声が聞けるので、パース制作会社選びの参考になります。

― 短納期の対応

建築プロジェクトでは、当初の予定より納期が早まることも少なくありません。そのような場合、パース制作会社が短納期対応に対応できるかどうかを事前に確認することが重要です。

多くの制作会社はホームページに短納期対応の可否を記載しています。記載がない場合は、直接問い合わせて確認することをおすすめします。特に納期の厳しいプロジェクトや、プレゼンテーションの直前に変更が入った場合など、緊急時の対応力は重要な選定基準となります。

また、短納期対応には通常、追加料金が発生する場合が多いため、その金額も事前に確認しておきましょう。「何日以内の納品だと追加料金がいくらかかるのか」といった具体的な条件を確認しておくことで、予算管理がしやすくなります。

さらに、短納期でも品質を担保できるかどうかも重要なポイントです。過去に短納期で対応した事例があれば、その品質も確認できると安心です。
CGパース制作は上岡祐介建築設計事務所に
お任せください
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建築プロジェクトの成功には、お客様との正確なイメージ共有が不可欠です。上岡祐介建築設計事務所のCGパース制作サービスは、最先端の3D技術を駆使して、まだ完成していない建物や空間をリアルに可視化します。

お客様の想像を超える「リアル感」で、プロジェクトの成功を強力にサポートします。

― 豊富な表現力と柔軟な対応

当社では12K高解像度に対応したCGパースを提供しており、これにより細部まで鮮明で迫力のある表現が可能です。大判ポスターや看板などの印刷物でも美しく表示できるため、展示会やモデルルームでの訴求力が格段に向上します。

また、昼夜や季節によるバリエーションを表現することで、時間帯や季節ごとの表情の変化も表現可能です。図面がない場合でもスケッチやラフプランからCG化できるため、プロジェクトの初期段階からご利用いただけます。

竣工物件の撮影では、完成した建物の魅力を最大限に引き出す撮影が可能です。また、バーチャルステージングにより既存空間の可能性を視覚化したり、ドローン撮影を使って俯瞰視点から建物や敷地の全体像を捉えたりするなど、多様な表現方法もご用意しています。

さらに、明快で魅力的な間取り図の作成や建築プロジェクトの魅力を伝えるカタログ制作、没入感のあるVR(CG360°パノラマ)による空間体験の提供など、幅広い視覚化サービスを展開しています。

― ビジョンを形にする6ステップ

当社のCGパース制作では、お客様のビジョンを形にするために6つのステップで丁寧に進めていきます。

1.ご相談・ヒアリング:
お客様の要望やイメージを丁寧にヒアリングし、最適なCGパース制作プランをご提案します。

2.お見積り・ご提案:
プロジェクトの規模や要望に応じた最適なプランと費用をご提案します。

3.資料のご提出・制作開始:
図面や仕様書など必要資料をご提出いただき、制作を開始します。スケッチやラフプランからでも対応可能です。

4.モデリングチェック:
3Dモデルの構造やアングルをご確認いただき、方向性を確定します。

5.初稿・修正:
レンダリング後のCGパースをご確認いただき、必要に応じて色調や素材感など細部までこだわった修正を行います。

6. 納品:
最終確認の後、ご希望の形式で成果物を納品いたします。

お客様のイメージに忠実かつ魅力的なCGパースを提供いたしますので、この機会にぜひご相談ください。
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