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CASBEEウェルネスオフィスとは?
評価認証の取り組みと導入効果

CASBEE
ウェルネスオフィスとは?
評価認証の取り組みと
導入効果

コラム|CASBEEウェルネスオフィスとは?評価認証の取り組みと導入効果
コラム|CASBEEウェルネスオフィスとは?評価認証の取り組みと導入効果
近年、働き方改革の推進とESG投資の活発化により、企業には知的労働生産性の向上と健康経営の取り組みが求められています。特に日本の労働生産性はOECD諸国でも平均水準より低く、先進7ヵ国の中で最下位の水準が続いています。

このような背景から、労働人口が減る中で優秀な人材確保のためにも、快適な労働環境の整備が急務となっています。

オフィス環境の質を定量的に測定し、従業員の健康・快適性・知的生産性への影響を客観的に評価するツールとして注目されているのが「CASBEEウェルネスオフィス」です。

本記事では、CASBEEウェルネスオフィスの評価基準、認証取得のメリット、申請プロセス、そして評価を最大化するための具体的な取り組み手法について詳しく解説します。
CASBEEウェルネスオフィスとは?
CASBEEウェルネス
オフィスとは?
CASBEEウェルネスオフィスは、オフィス環境における労働者の健康・快適・安全を客観的に評価するツールです。評価により、オフィス環境が労働者の集中力向上や知的生産性の向上にどの程度寄与しているかを数値化できます。

新築建築物、既存建築物の両方が適用範囲となり、用途が事務所になっているものが対象です。複合用途建築物の場合は、主に事務所用途の部分が該当します。

また、建物内の評価範囲は、事務所や通路、エントランス等の共用部だけでなく、働く人により近い専有部の内装や什器計画、さらにはテナントビルに入居したテナント入居組織の取り組みまで含まれます。

複数階建てのビルの場合、すべての階を評価せずに、メインフロアや標準的な階を代表として評価する方法も認められています。

オフィス環境の良し悪しは感覚的になりやすく、評価は簡単ではありません。しかし、CASBEEウェルネスオフィスであれば、客観的な指標によりオフィス環境の実態を正確に評価できます。

― CASBEEとウェルネスオフィスの違い

― CASBEEとウェルネスオフィス
  の違い

CASBEEは、建物の環境性能を総合的に評価するシステムです。省エネルギーや環境負荷の削減といった環境配慮に加え、室内の快適性や景観への配慮なども含めて建物の品質を評価します。

CASBEEは、以下のように建物の種類や評価目的に応じた様々な評価ツールが用意されています。
「CASBEEの評価体系(CASBEEファミリー)を示した図。戸建、建築、不動産、都市などの評価ツールと、それぞれの評価員資格の対象範囲の関係を整理した体系図。」
各評価ツールは、総称して「CASBEEファミリー」と呼ばれます。

CASBEEウェルネスオフィスも、CASBEEファミリーの一員として2019年に開発されました。

CASBEEウェルネスオフィスは「日本版WELL認証」と言える位置付けで、企業の健康経営や働き方改革の指標として活用される点が特徴です。

一方で、CASBEE本来の環境配慮性能(エネルギー効率やCO₂削減等)の評価は含まれていないため、建物の総合力を訴求するにはCASBEE建築やBELSなど他の認証と組み合わせて取得することが望ましいでしょう。

― 評価基準は全60項目

― 評価基準は全60項目

CASBEEウェルネスオフィスでは、評価項目が以下5つの分野に分かれています。
  1. 健康性・快適性
  2. 利便性
  3. 安全・安心性
  4. 運営管理
  5. プログラム
さらに、5つの分野は詳細な評価要素と評価項目に細分化されており、合計で60項目が設けられています。各項目ごとに評価基準が細かく定められ、オフィス環境に関するあらゆる要素が評価対象となっています。
「CASBEEウェルネスオフィスの評価項目一覧表。空間・内装、音環境、光・視環境、熱・空気環境、リフレッシュ、運動、移動空間、情報通信、安全対策、維持管理などの大項目と評価要素を体系的に示している。」
CASBEEウェルネスオフィスでは、60項目すべてについて評価を行い、レベル1〜5の5段階で採点します。各項目の評価レベルの平均値を算出し、それを0〜100点の総合得点に変換したのち、総合得点に応じたランク付けを行います。

― S〜Cの5段階で評価

― S〜Cの5段階で評価

CASBEEウェルネスオフィスの評価結果は、総合得点に応じてS・A・B+・B-・Cの5段階のランクで格付けされます。
「CASBEE評価ランクの基準を示した表。総合得点に応じてS(75点超)、A(65点以上)、B+(50点以上)、B-(40点以上)、C(40点未満)の5段階で建築物の環境性能を評価する仕組みを示している。」
各評価項目のレベル評価(1〜5段階評価)の平均値から0〜100点の総合得点が算出され、その得点に応じてランクが決まります。

例えば、総合得点が75点を超えると最高評価のSランク(★★★★★)となり、65点以上でAランク(★★★★)、50点以上でB+ランク(★★★)が与えられます。さらに40点以上でB-ランク(★★)、40点未満の場合はCランク(★)となります。

CASBEEウェルネスオフィスでは、全ての項目で最低評価(レベル1)だった場合でも、Cランクとして格付けされます。

高い評価ランクを目指すには、各項目でできる限りレベル4以上(75点超相当)を獲得できるよう計画・設計段階から工夫する必要があります。

― CASBEE評価認証機関による認証で客観性を担保

― CASBEE評価認証機関による
  認証で客観性を担保

CASBEEウェルネスオフィスの評価は、CASBEE評価認証機関が妥当性を審査・評価することで認証が取得できます。

認証を取得することで、客観性・透明性・信頼性が担保されるため、従業員の労働環境面だけでなく企業の経済面においてもプラスの効果が期待できます。

認証手続きは申請、審査、認証の順で行われ、審査が終了するとCASBEEウェルネスオフィス評価認証書が発行されます。
「CASBEEウェルネスオフィス評価認証書の様式。建物名称、申請者、所在地、評価ランク、総合得点、有効期限などの認証情報を記載する証書フォーマット。」
CASBEEには、自己評価を登録する制度もありますが、CASBEEウェルネスオフィスの評価を外部に示すには第三者認証が必要です。認証を取得していない評価結果は、社内資料としての意味合いに留まり、対外的に「認証物件」として扱われません。

したがって、評価結果をアピールするには、CASBEEウェルネスオフィス評価認証を取得することが望ましいと言えます。

― CASBEEスマートウェルネスオフィスとの違い

― CASBEEスマートウェルネス
  オフィスとの違い

CASBEEウェルネスオフィスには、上位認証として「CASBEEスマートウェルネスオフィス」という制度が設けられています。

スマートウェルネスオフィス評価認証は、以下の条件を満たした場合に受けられます。
  • CASBEEウェルネスオフィスの評価項目をクリアする
  • 建築物総合環境性能評価認証制度による認証物件、CASBEE 自主評価登録物件、又は自治体版 CASBEE への届出物件であり、B+ランク以上の評価を受けている
そのため、ウェルネスオフィス認証では対象外だった環境面の評価項目も含めた総合評価となり、評価項目数が大幅に増加します。要求水準も高くなるため、スマートウェルネスオフィスの方が取得難易度が高いとされています。

一方で、CASBEEスマートウェルネスオフィス評価認証を取得することで、「建物の環境性能」と「利用者の快適性・健康性」の両面で卓越した建物であることが公式に証明されます。

認証ラベルの持つステータス性も一段と高まるため、ESG投資の観点でも高評価を得た物件として投資家から評価されやすく、他物件との差別化やブランド価値向上が期待できます。

ただし、CASBEEスマートウェルネスオフィス評価認証の取得には、相応の準備と資金が必要になります。すべてのプロジェクトで取得を目指すのではなく、すでに環境性能の高い建物を持つ場合に、さらなる付加価値を求める際の選択肢として考えられています。

― 3つの評価パターンと適用条件

― 3つの評価パターンと適用条件

CASBEEウェルネスオフィスには、「誰が認証を取得して、誰に対してアピールするのか」という目的の違いに応じて3つの評価パターンが設定されています。

特にテナントビルでは、ビル側の資産区分を超えた評価において目的が不透明になりやすいのが課題となりやすいためです。CASBEEウェルネスオフィスでは、各シーンとその目的に応じた評価パターンを設定し、それに応じて評価対象の範囲を明確に決めています。以下はパターンごとの特徴です。
「CASBEEウェルネスオフィス評価の3つの活用パターンを示した表。建物全体評価、特定テナント区分評価、一棟借りテナント評価の対象範囲と利用シーン、想定利用者を整理している。」
上記のように、評価の目的を明確にすることで、認証取得後の活用方法や対外的なアピール効果を最大化できる仕組みになっています。そのため、建物の利用形態に合わせて適切なパターンを選択し、評価を行うことが重要です。

また、一度パターン1で認証を取得した物件でも、後日評価範囲を拡大してパターン2や3で再認証を受け直すことが可能です。

ただし、評価パターンによって認証費用や準備資料も異なるため、計画段階で十分に検討し最適なパターンを選ぶことが求められます。
CASBEEウェルネスオフィス評価認証で
得られる4つの効果
CASBEEウェルネス
オフィス評価認証で
得られる4つの効果
CASBEEウェルネスオフィス認証取得によって得られる効果には以下の4つがあります。
  • 健康と知的生産性向上の好循環
  • 不動産価値向上と賃料アップ
  • 人材採用力の強化と離職率低下
  • 対外的なアピール力強化
上記の効果により、単なる職場環境の改善に留まらず、企業の競争力向上と持続的成長を実現することが可能となります。

― 健康と知的生産性向上の好循環

― 健康と知的生産性向上の好循環

CASBEEウェルネスオフィスによってオフィス環境が整備されると、従業員の集中力やコミュニケーションが向上し、作業効率が上がります。

結果、残業時間が短縮され、さらに従業員の健康が保たれるという好循環を生み出します。

例えば、自然光や観葉植物を豊富に取り入れたオフィスでは、ストレスが軽減され集中力が高まります。また、高度な換気・空調で空気質が良好に保たれた空間では頭痛や眠気が起こりにくく、生産性向上につながります。

ただし、せっかくの施策も従業員のニーズに合っていなければ効果は半減します。人によって感じる快適要素は異なるため、多様な環境を用意することが大切です。

さらに、認証取得後も社員アンケートや健康指標のモニタリングを継続的に行うことが重要です。職場環境を改善するPDCAサイクルを回すことで、この好循環を持続・強化することが可能です。

― 不動産価値向上と賃料アップ

― 不動産価値向上と賃料アップ

CASBEEウェルネスオフィス評価認証を取得した建築物は、健康・快適性に優れた職場環境であることが客観的に示されます。

その結果、建築物の付加価値が高まることで、賃料のアップが期待できます。IBECsの調査報告によれば、CASBEEランクが1上がるごとに、共益費込みの坪当たり平均賃料と比較して約1.7%相当の価値向上効果が示されるとあります。

このように、CASBEEウェルネスオフィス認証は単なる環境配慮の証明ではなく、クライアントの不動産価値向上に直接貢献できるツールなのです。

認証取得により賃料アップが期待できることを提案すれば、クライアントにとって明確な投資対効果を示すことができ、設計者としての提案力と競争力を大幅に向上できます。

― 人材採用力と定着率の強化

― 人材採用力と定着率の強化

CASBEEウェルネスオフィスの評価認証によって健康経営に積極的な企業であることをアピールできます。

「従業員を大切にする職場」であることが可視化できれば、優秀な人材を惹きつけやすく、働く人のエンゲージメント向上を通じて定着率の改善が期待できます。

ただし、人材の採用や定着はオフィス環境だけで完結するものではありません。労働条件や企業文化といった要素も総合的に影響するため、ウェルネスオフィス評価認証は人事戦略の一環として位置づけ、他の施策と組み合わせる必要があります。

― 対外的なアピール力強化

― 対外的なアピール力強化

CASBEEウェルネスオフィス評価認証の取得は、企業の対外的なアピール力を強化する効果もあります。

従業員の健康と快適性に配慮したオフィスは、CSR(企業の社会的責任)やESG経営に積極的な企業として評価されやすくなるためです。

例えば、IR資料や統合報告書に「当社本社ビルはCASBEEウェルネスオフィス認証取得(Sランク)済みです」と記載すれば、投資家や株主に対して従業員を大切にする企業姿勢を示すことができます。

また、顧客に対しても、来社時に快適なオフィス空間を体感してもらうことで企業への信頼感を高める効果があります。不動産オーナーにとっても、自社ビルの付加価値を証明する材料となり、テナント誘致営業の際に有効なセールスポイントになります。
CASBEEウェルネスオフィスの
申請から認証までの手順
CASBEEウェルネス
オフィスの申請から
認証までの手順
CASBEEウェルネスオフィスの申請から認証を取得するまでの手順は以下のとおりです。
「CASBEEウェルネスオフィス認証取得の手順を示した表。事前準備、評価実施、申請、審査、認証取得までの5つのステップと主な作業内容を整理している。」
CASBEEウェルネスオフィスの評価認証を効率的に取得するには、評価マニュアルの十分な理解と適切な評価員との連携が不可欠です。

― 登録評価員以外は評価・申請図書の作成ができない

― 登録評価員以外は評価・
  申請図書の作成ができない

CASBEEウェルネスオフィスの申請に必要な書類・図面の一覧は以下のとおりです。
  • CASBEEウェルネスオフィス評価認証申請書
  • CASBEEウェルネスオフィス評価チェックリスト
  • CASBEE評価シート
  • 評価の根拠を示す資料
CASBEEウェルネスオフィスの評価作業および申請書類の作成は、IBECsに登録された「CASBEEウェルネスオフィス評価員」の有資格者が行う必要があります。有資格者以外による評価や申請図書の作成・提出は認められていません。

有資格者以外が評価・申請を代行することは認められていないため、申請にはIBECsに登録済み評価員のチェック・署名を経た書類が必須です。

そのため、建築プロジェクトに評価員が参画していない場合は、早い段階で外部から評価員を確保するか、関係者に講習を受講させ、資格を取得させる対応が欠かせません。

― 申請受理の条件は書類と費用の両方が必要

― 申請受理の条件は書類と
  費用の両方が必要

CASBEEウェルネス評価認証の申請は、必要な申請図書と所定の認証料金の支払いが確認されて初めて正式に受理されます。

申請図書を提出しただけでは審査受付とはならず、提出書類に不備がないことの確認と認証費用の振込確認ができた段階で審査が開始されます。

― 審査中の指摘事項は迅速な対応が求められる

― 審査中の指摘事項は迅速な対応
  が求められる

CASBEEウェルネスオフィス評価認証の審査は、申請・審査・認証の3段階で進められます。

申請受理後はCASBEE評価認証機関による書類審査が開始されますが、審査中に質問や修正依頼があった場合は、申請者側での回答・修正・追加資料の提出が必要となります。

CASBEE評価認証機関からの質問や修正依頼は「指摘事項等回答書」としてメールで送付されます。

メール内には、資料不備の指摘や質問事項が一覧にまとめられており、申請者は指摘内容に対して迅速に是正・回答を行う必要があります。

指摘への対応が遅れると、審査全体のスケジュールが後ろ倒しになってしまいます。そのため、審査期間中は担当者がメール等を頻繁にチェックし、指摘事項通知を受け取ったら即座に社内関係者で対応策を検討・実行することが重要です。
CASBEE ウェルネスオフィスの
「認証・更新」にかかる費用
CASBEE ウェルネス
  オフィスの「認証・
  更新」にかかる費用
CASBEEウェルネスオフィス評価認証にかかる費用は、建築物の規模や評価パターンによって異なり、認証機関によっても料金体系が設定されています。

また、認証の有効期間は認証日から5年間となっており、継続して認証を維持したい場合は更新手続きが必要です。

認証取得を検討する際は、初回の認証費用だけでなく、5年後の更新費用も含めた長期的なコスト計画を立てることが重要です。ここでは、認証・更新費用の仕組みと一般的な費用感について確認しておきましょう。

― 基本認証手数料は延床面積に応じて変わる

― 基本認証手数料は延床面積に
  応じて変わる

CASBEEウェルネスオフィスの認証取得に必要な基本の認証手数料は、建物の延べ床面積に応じた料金テーブルに従って決まります。延床面積が大きいほど費用も高く設定されており、小規模ビルと大規模ビルでは認証料に数十万円単位の差が生じます。

例えば、IBECsでは、CASBEEウェルネスオフィス評価認証に係る手数料は以下のように設定されています。
「CASBEEウェルネスオフィス認証の申請費用表。延べ床面積と評価パターンに応じて308,000円から990,000円までの認証費用が設定されている。」
このように申請にかかる手数料は、建築物の規模が大きくなるにつれて段階的に費用が上がる仕組みとなっています。

手数料はIBECs認定の評価認証機関ごとに多少異なる場合がありますが、いずれも面積区分による段階的な料金体系である点は共通しています。

ただし、面積が区分境界付近の場合、若干の面積増減で費用が変わることがあります。そのため、申請先の認証機関が公表している料金表を事前に確認し、必要な費用を見積もっておくことが大切です。

なお、一度申請した後に評価パターンを追加変更して再申請する場合(前述のパターン1→3等)には、追加分の審査料が別途発生する点にも注意しましょう。

― 5年後ごとに更新費用が発生

― 5年後ごとに更新費用が発生

CASBEEウェルネスオフィス評価認証の有効期間は交付日から5年間です。継続して認証を受けるには、期限内に更新審査を受ける必要があります。

更新申請時も新規申請と同様にCASBEE評価認証機関による審査が行われ、それに伴い費用も発生します。例えば、IBECsでは、更新時に以下の手数料がかかります。
「CASBEEウェルネスオフィス評価の申請費用表。延べ床面積(2,000㎡未満、2,000〜10,000㎡未満、10,000㎡以上)と評価パターン別に、187,000円〜583,000円の評価費用が設定されている。」
更新審査では、建築物の5年間の運用状況や設備更新など最新の状態を踏まえて評価が実施されます。

なお、公式の審査手数料のほかに、評価員への依頼費用や設備改善費用なども発生する場合があります。認証取得を検討する際は、こうした付帯費用も含めた長期的なコスト計画を立てておくことが重要です。
CASBEEウェルネスオフィスの
評価を最大化する取り組み
CASBEEウェルネス
オフィスの評価を
最大化する取り組み
CASBEEウェルネスオフィスで高い評価を獲得するには、単に基準を満たすだけでなく、働く人の健康性・快適性・知的生産性の向上を実現する具体的な取り組みが重要です。

ここでは、CASBEEウェルネスオフィスの評価を高めるための具体的な取り組み方法について解説します。

― 自然光の導入と開口部のグレア対策

― 自然光の導入と開口部の
  グレア対策

CASBEEウェルネスオフィスで高評価を狙うには、自然光の最大導入とグレア防止の両立が重要です。

人間の体は、自然光の明るさの変化によってリズムを整えており、1日の自然光の移り変わりに合わせて照明の明るさを調整することで、心身の健康サポートにも役立つためです。

また、照度が不足していると、眼精疲労の原因となったり、前かがみの姿勢になることで上肢障害といった健康障害を引き起こす恐れがあることが、厚生労働省の労働衛生基準でも指摘されています。

CASBEEウェルネスオフィスでは、自然光の導入レベルで最高評価(レベル5)を得るためには、20%以上の開口率が求められます。

一方で、グレア(眩しさ)があると、作業効率を下げてしまうため、適切な遮光対策が不可欠です。効果的な対策として以下が挙げられます。
  • 大面積の窓を配置して自然光を取り込む(20%≦開口率が理想)
  • ブラインドの設置やスクリーンと庇の採用
  • 自動制御ブラインドなどで外部との繋がり(眺望や自然採光)を保つ
このように、自然光の導入とグレア対策を組み合わせた総合的なアプローチが重要です。

申請時には採光計画図や実測照度データ、グレア対策の写真を添付することで、効果的な光環境対策を伝え高得点につなげられます。

― 空調方式および個別制御性

― 空調方式および個別制御性

CASBEEウェルネスオフィスで高評価を獲得するには、オフィスを利用する人が快適と感じる温度を維持することが求められます。

しかし、温度の感じ方には個人差があり、場所によっては「冷房の風が直接当たって寒い」「窓際で暑くなりやすい」といった不快感を覚える従業員もいます。そのため、個別に調整できる空調システムの導入が求められます。

効果的な対策として以下が挙げられます。
  • 天井・床放射冷暖房方式もしくは床吹出し方式の採用
  • アネモ型、パン型など拡散性の良い吹出し口の採用
  • ビル用マルチシステム、VAV 等、ゾーン単位で空調動作が調整可能な方式の採用
  • パーソナル吹出し、個別ファンの設置等、個人単位での気流感の調整を可能とする取組みの導入
一方で、ワンフロアを単一の空調機で賄っている場合、場所によって温度差が大きくなりがちで、暑い人と寒い人が同時に発生しやすくなります。

これはCASBEEウェルネスオフィスの評価上も「温熱環境が快適に保たれていない」と判断され、減点要因となります。

温熱環境の評価を最大化するには、まず現状の温度分布や空調制御能力を把握することが重要です。温度ログを計測するIoTセンサー等を設置し、問題のあるエリアを特定したうえで、必要に応じたゾーン分けや機器の増設を検討しましょう。

― 音環境

― 音環境

CASBEEウェルネスオフィスで高評価を獲得するには、騒音の制御が重要になります。対策を怠ったオフィスでは、周囲の会話が筒抜けで電話対応に支障が出たり、騒々しさから集中できず生産性が低下するおそれがあるためです。

CASBEEウェルネスオフィスでは、室内騒音レベルで最高評価(レベル5)を得るためには、40dB(A)以下が求められます。

そのため、吸音・遮音性の高い素材の活用が重要です。

効果的な対策として以下が挙げられます。
  • 壁・床・天井の三面に吸音材を使用している
  • サイレントスペースの設置
硬質な床は、ちょっとした物音や足音が響き渡るため、CASBEEウェルネスオフィスの音環境評価で低得点となりかねません。そのため、カーペット(タイルカーペット)などの採用も効果的です。
当社の「CASBEE業務」で
評価認証の取得を効率化
当社の「CASBEE業務」
で評価認証の取得を
効率化
上岡祐介建築設計事務所では、CASBEEウェルネスオフィス評価員をはじめ、CASBEE関連の有資格者が複数在籍しております。
  • CASBEE建築【08029-24】
  • CASBEE戸建【戸-07722-25】
  • CASBEE不動産【ふ-000820-24】
  • CASBEEウェルネスオフィス【ウ-00131-26】
また、全国各地で多様な用途・規模の建築物におけるCASBEE業務を手がけており、住宅から大規模工場まで幅広い実績を有しています。
株式会社上岡祐介建築設計事務所 » CASBEEウェルネスオフィスとは?評価認証の取り組みと導入効果
豊富な実績と確かな技術力により、CASBEEウェルネスオフィス認証取得を迅速かつ効率的にサポートいたします。ご相談やお見積りをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
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