CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は、建築物の環境性能を評価・格付けするシステムです。
省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価します。
また、自治体によってはCASBEEの評価結果を建築物環境配慮制度の届出などに活用しており、環境性能の高い建築物に対するインセンティブ付与や、金融機関との連携による融資優遇なども行われているため、不動産投資の意思決定や建築主、テナント企業が環境性能を考慮する指標にもなっています。
CASBEEは現在、国や地方公共団体、公的団体、民間企業、教育機関等において様々な形で利用されており、今後もさらなる普及が見込まれています。
ここでは、CASBEEの種類ごとの特徴や、用途・目的に応じた最適な選び方を解説します。
省エネルギーや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮はもとより、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建物の品質を総合的に評価します。
また、自治体によってはCASBEEの評価結果を建築物環境配慮制度の届出などに活用しており、環境性能の高い建築物に対するインセンティブ付与や、金融機関との連携による融資優遇なども行われているため、不動産投資の意思決定や建築主、テナント企業が環境性能を考慮する指標にもなっています。
CASBEEは現在、国や地方公共団体、公的団体、民間企業、教育機関等において様々な形で利用されており、今後もさらなる普及が見込まれています。
ここでは、CASBEEの種類ごとの特徴や、用途・目的に応じた最適な選び方を解説します。
CASBEE とは?
CASBEE とは?
CASBEEとは?
CASBEEとは?
CASBEEは、2001年4月に国土交通省の支援のもとで設立された『建築物の総合的環境評価研究委員会』により開発されました。
日本独自の環境性能評価システムとして、建物のライフサイクル全体を考慮した「環境品質(Q)」と「環境負荷(L)」の比率から算出されるBEE値(環境効率)を用いて、S〜Cの5段階で建築物を格付けします。
以来、継続的に開発・メンテナンスが行われており、現在では住宅、オフィス、学校、工場から街区・都市まで幅広い建築物・空間に適用されています。
自治体版と民間認証制度の両方が整備されており、建築計画から運用・改修まで各段階での評価が可能な体系的なシステムとなっています。
また、CASBEEは、建築物の種類や規模に応じた評価ツールが用意されており、これらを総称して「CASBEEファミリー」と呼びます。CASBEEファミリーには、住宅やオフィスビル、都市全体の評価を行うものまで幅広いツールが含まれています。
日本独自の環境性能評価システムとして、建物のライフサイクル全体を考慮した「環境品質(Q)」と「環境負荷(L)」の比率から算出されるBEE値(環境効率)を用いて、S〜Cの5段階で建築物を格付けします。
以来、継続的に開発・メンテナンスが行われており、現在では住宅、オフィス、学校、工場から街区・都市まで幅広い建築物・空間に適用されています。
自治体版と民間認証制度の両方が整備されており、建築計画から運用・改修まで各段階での評価が可能な体系的なシステムとなっています。
また、CASBEEは、建築物の種類や規模に応じた評価ツールが用意されており、これらを総称して「CASBEEファミリー」と呼びます。CASBEEファミリーには、住宅やオフィスビル、都市全体の評価を行うものまで幅広いツールが含まれています。

― CASBEEが評価するのは「建築物の環境性能」
― CASBEEが評価するのは「建築
物の環境性能」
CASBEEが評価するのは、大きく分けて「環境品質(Q)」と「環境負荷(L)」の2つです。
環境品質(Q)は、建築物そのものが持つ性能や、利用者の快適性を評価する項目です。室内の温熱環境や採光、空気の質、騒音対策などが含まれ、建築物が快適な空間を提供できるかどうかを評価します。また、建物の耐久性や維持管理のしやすさ、景観との調和なども評価対象となります。
環境負荷(L)は、建築物がライフサイクル全体を通じて環境に与える影響を測る指標です。省エネルギー性能や再生可能エネルギーの利用、環境負荷の少ない資機材の使用、水資源の節約、廃棄物の削減などが評価され、環境負荷を最小限に抑えるための取り組みがなされているかを判断します。
環境品質(Q)は、建築物そのものが持つ性能や、利用者の快適性を評価する項目です。室内の温熱環境や採光、空気の質、騒音対策などが含まれ、建築物が快適な空間を提供できるかどうかを評価します。また、建物の耐久性や維持管理のしやすさ、景観との調和なども評価対象となります。
環境負荷(L)は、建築物がライフサイクル全体を通じて環境に与える影響を測る指標です。省エネルギー性能や再生可能エネルギーの利用、環境負荷の少ない資機材の使用、水資源の節約、廃棄物の削減などが評価され、環境負荷を最小限に抑えるための取り組みがなされているかを判断します。
― CASBEEの評価ランク

CASBEEは、「建築物の環境品質(Q)」と「建築物の環境負荷(L)」の両側面から評価し、「BEE(建築物の環境性能効率、Built Environment Efficiency)」を用いて評価を行います。環境品質(Q)が高く、環境負荷(L)が低いほど、環境性能が優れていると評価されます。
総合評価は以下の5段階で行われます。
【CACBEEの評価ランク】
総合評価は以下の5段階で行われます。
【CACBEEの評価ランク】

※CASBEEの種類によっては、Q・Lの評価方法や適用する指標が若干異なる場合があります
CASBEEの評価を受けることで、建築物の環境性能を客観的に証明でき、不動産価値の向上や環境施策との連携に活用できます。
特に、高い評価ランクの取得は、環境性能の高い建築物として市場での差別化を図り、投資判断の材料として有利に働く可能性や、環境負荷の低減やエネルギー効率の向上による運用コスト削減、持続可能な建築計画の実現につながることも大きなメリットです。
特に、高い評価ランクの取得は、環境性能の高い建築物として市場での差別化を図り、投資判断の材料として有利に働く可能性や、環境負荷の低減やエネルギー効率の向上による運用コスト削減、持続可能な建築計画の実現につながることも大きなメリットです。
― CASBEE申請の提出期限について
― CASBEE申請の提出期限に
ついて
CASBEEの評価を受けるには、建築計画の段階で必要な書類を準備し、所定の手続きを進める必要があります。CASBEE自治体版の場合、環境計画書の提出期限は自治体によって異なりますが、多くは着工や確認申請の21日前までに提出することが求められています。
この期限は、自治体や審査機関が建築物の環境性能を十分に確認し、計画内容の調整を行うために設定されています。設計内容や環境配慮の計画が適切であるかの審査が含まれるため、余裕をもったスケジュール管理が必要です。
提出が求められる書類は、以下のとおりです。
この期限は、自治体や審査機関が建築物の環境性能を十分に確認し、計画内容の調整を行うために設定されています。設計内容や環境配慮の計画が適切であるかの審査が含まれるため、余裕をもったスケジュール管理が必要です。
提出が求められる書類は、以下のとおりです。
- 環境計画書(CASBEE評価結果を含む)
- 設計図書(環境配慮に関する設計内容の詳細)
- エネルギー計算書(一次エネルギー消費量の算定結果)
評価基準に適合しない場合、設計の変更が求められるため、提出するタイミングによっては着工に間に合わない可能性があります。また、提出が義務化されている地域では、未提出により手続きの停止や指導が入ることがあるため、設計段階からCASBEEの要件をしっかり考慮し、必要書類を計画的に準備することが重要です。
特に、初めてCASBEEを活用する場合は、早めに審査機関や自治体・専門家と相談し、スムーズな申請ができるよう進める必要があります。
特に、初めてCASBEEを活用する場合は、早めに審査機関や自治体・専門家と相談し、スムーズな申請ができるよう進める必要があります。
― BELSとの違い
CASBEEとよく比較される制度の一つに、「BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)」があります。どちらも建築物の環境性能を評価する制度ですが、CASBEEは「環境全体のバランスを評価する制度」、BELSは「省エネ性能を明確に示す制度」という点が大きな違いです。
【CASBEEとBELSの比較】

CASBEEの評価の一部としてBELSの星評価を組み合わせることで、より包括的な環境性能の証明が可能となり、建築物の価値向上にもつながります。
CASBEEの種類と特徴
CASBEEの種類と特徴
CASBEEの種類と特徴
CASBEEの種類と特徴
CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は大きく分けると、事業者が自主的に取得する「CASBEE評価認証」 と、自治体の条例により一定規模以上の建築物に義務付けられる「CASBEE(自治体版)」 の2種類があります。
CASBEE評価認証は、建築物の環境性能を向上させるために事業者が自主的に取得する認証制度で、用途や規模を問わず全国どこでも任意で評価が可能です。
不動産価値の向上や環境配慮型建築のアピール、ESG投資対応などを目的として活用され、義務ではなく事業者の判断により取得されます。
評価は一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構(IBECs)認定の第三者機関が実施し、建築物の環境性能を数値化することで、資産価値の向上や省エネ性能の向上に役立ちます。
一方のCASBEE(自治体版)は、一定規模以上の建築物に対して自治体の条例に基づき環境計画書の提出を義務付けており、その際にCASBEEによる評価書の添付が必要となります。
特に東京都や埼玉県などの自治体では、CASBEEによる評価結果を含む環境計画書の届出が必須となります。対象となるのは一定規模以上の建築物で、該当するエリアでは義務化されています。
CASBEEは、Q(建築物の環境品質)とL(環境負荷)を評価し、地域の環境施策と連携するために活用され、提出先は各自治体の担当部署(都市計画課や環境課など)です。
【CASBEEを届出制度として活用している自治体と連絡先一覧】
No. | 自治体名 | 施行日 | 連絡先 |
---|---|---|---|
1 | 名古屋市 | 2004/4 | 住宅都市局建築指導部建築指導課建築物環境指導担当(建築物環境配慮制度(CASBEE名古屋)のページ) |
2 | 大阪市 | 2004/10 | 都市計画局建築指導部建築企画課(建築物環境配慮制度のページ) |
3 | 横浜市 | 2005/7 | 建築局建築指導部建築企画課(横浜市建築物環境配慮制度(CASBEE横浜)のページ) |
4 | 京都市 | 2005/10 | 都市計画局建築指導部建築審査課(CASBEE京都のページ) |
5 | 京都府 | 2006/4 | 総合政策環境部脱炭素社会推進課(特定建築物計画制度・都条例・公表制度) |
6 | 大阪府 | 2006/4 | 都市整備部住宅建築局建築指導室建築環境課・設備グループ(建築物の環境配慮制度のページ) |
7 | 神戸市 | 2006/8 | 建築住宅局建築指導部建築安全課(CASBEE神戸のページ) |
8 | 川崎市 | 2006/10 | まちづくり局指導部建築管理課(川崎市建築物環境配慮制度のページ) |
9 | 兵庫県 | 2006/11 | まちづくり部建築住宅局(建築物環境性能評価制度(CASBEE)のページ) |
10 | 静岡県 | 2007/4 | くらし・環境部建築住宅局建築安全推進課建築確認検査室(静岡県建築物環境配慮制度(CASBEE静岡)のページ) |
11 | 福岡市 | 2007/10 | 住宅都市局建築指導部建築審査課(福岡市建築物環境計画(CASBEE福岡)のページ) |
12 | 札幌市 | 2007/11 | 環境局環境都市推進部環境エネルギー課(建築物環境配慮制度(CASBEE札幌)のページ) |
13 | 北九州市 | 2007/11 | 都市戦略局指導部建築指導課(北九州市建築物総合環境性能評価制度(CASBEE北九州)のページ) |
14 | さいたま市 | 2009/4 | 建設局建築部建築総務課企画係(建築物環境配慮制度(CASBEEさいたま)のページ) |
15 | 埼玉県 | 2009/10 | 都市整備部建築安全課建築指導担当(埼玉県建築物環境配慮制度(CASBEE埼玉県)のページ) |
16 | 愛知県 | 2009/10 | 建築指導課建築環境グループ(愛知県建築物環境配慮制度(CASBEEあいち)のページ) |
17 | 神奈川県 | 2010/4 | 環境農政局脱炭素戦略本部室計画書審査グループ(建築物温暖化対策計画制度(CASBEEかながわ)のページ) |
18 | 千葉市 | 2010/4 | 都市局建築部建築指導課相談係(千葉市建築物環境配慮制度のページ) |
19 | 鳥取県 | 2010/4 | 生活環境部くらしの安心局住宅政策課(鳥取県建築物環境配慮計画制度のページ) |
20 | 新潟市 | 2010/4 | 建築部建築行政課(CASBEE新潟(新潟市建築物総合性能評価制度)のページ) |
21 | 広島市 | 2010/4 | 都市整備局指導部建築指導課(建築物環境配慮制度(CASBEE)のページ) |
22 | 熊本県 | 2010/10 | 建築課安全推進班(温暖化防止条例(32条による建築物環境配慮制度の概要)のページ) |
23 | 柏市 | 2011/1 | 都市部建築指導課(CASBEE柏(柏市建築物環境配慮制度)のページ) |
24 | 堺市 | 2011/8 | 建築都市局開発調整部建築安全課(CASBEE堺のページ) |

CASBEE(自治体版)は、地域ごとの政策に合わせた評価基準が適用されることが特徴です。
CASBEE評価認証の種類


CASBEE評価認証には、CASBEE-建築(新築)、CASBEE-戸建、CASBEE-不動産、CASBEE-ウェルネスオフィス、CASBEE-街区があります。それぞれ評価対象や目的に応じて選択されます。

上記のように、CASBEEには多様なツールや制度があり、「誰が・どのような建築物を・どの段階で評価するか」に応じて使い分けることが重要です。CASBEE認証を取得できれば、建築物の環境性能を客観的に示し、不動産価値や事業者の評価向上につなげられます。
CASBEEにかかる費用
CASBEEにかかる費用
CASBEEにかかる費用
CASBEEにかかる費用
CASBEEの取得には、「評価認定手数料」と一般的に「申請代行手数料」(専門業者への依頼費用)の2つの主要な費用がかかります。
― 評価認定手数料
CASBEEの認証を取得するには、一般社団法人建築環境・省エネルギー機構(IBECs) が認定した第三者機関による審査が必要です。この審査を受けるための手数料が「評価認証手数料」となります。認定機関によって手数料は多少異なりますが、ほぼ同水準です。
CASBEE自治体版(届出制度)の場合、評価は自治体が行うため、CASBEE評価認証のような第三者機関への評価認証手数料は基本的に発生しません。
ただし、一部自治体では、審査や登録手続きに費用がかかる場合がありますのでご注意ください。
CASBEE自治体版(届出制度)の場合、評価は自治体が行うため、CASBEE評価認証のような第三者機関への評価認証手数料は基本的に発生しません。
ただし、一部自治体では、審査や登録手続きに費用がかかる場合がありますのでご注意ください。
― 申請代行手数料(専門業者への依頼費用)
― 申請代行手数料(専門業者への
依頼費用)
CASBEEの申請を進める際、専門知識が求められるため、多くの場合は申請代行業者に依頼するのが一般的です。
代行手数料は、自治体版の届出制度(義務)と、民間の評価認証(任意)では、費用構造が大きく異なります。特に、「CASBEE自治体版(届出)」は、場合によっては、CASBEE建築(民間認証)の10分の1程度の費用で済むケースもあります。
ここでは、申請代行手数料の例を紹介します。
代行手数料は、自治体版の届出制度(義務)と、民間の評価認証(任意)では、費用構造が大きく異なります。特に、「CASBEE自治体版(届出)」は、場合によっては、CASBEE建築(民間認証)の10分の1程度の費用で済むケースもあります。
ここでは、申請代行手数料の例を紹介します。
CASBEE建築(新築・既存)の申請代行費用
CASBEE建築(新築・既存)の申請
代行費用
CASBEE建築は評価項目が多く、環境負荷低減やエネルギー効率向上など、多岐にわたる評価基準を満たす必要があるため、申請書類の作成や証明資料の準備に手間がかかります。そのため、申請代行の負担も大きくなります。


特に、高いランク(Sランク・Aランク)を取得する場合は、設計段階からの計画的な対応が求められるため、より詳細なコンサルティングが必要となるケースが多いです。
CASBEE不動産(既存建築物評価)の申請代行費用
CASBEE不動産(既存建築物評価)の
申請代行費用
CASBEE不動産は、新築建築物を対象とするCASBEE建築と比べ、評価項目が少なく、認証取得のコストが抑えられるのが特徴です。


CASBEE不動産の評価は、既存建築物の運用状況をもとに行うため、建物の仕様変更はできません。そのため、事前にエネルギー消費量や維持管理状況のデータを整備しておくことで、申請代行費用を抑えやすくなります。
CASBEE自治体版の申請代行費用(届出制度)
CASBEE自治体版の申請代行費用
(届出制度)
CASBEE自治体版の申請代行費用は、以下のとおりです。


自治体版CASBEEでは、評価基準が自治体ごとに異なるため、提出書類の作成や環境計画書の作成を専門業者に依頼するケースが多いです。また、「良い評価を得た項目のみ根拠資料を提出すればよい」 という特徴があり、申請手続きの負担が軽減されることが多くなっています。
CASBEEの費用を抑えるポイント
CASBEEの費用を抑えるポイント
CASBEEの費用を抑えるポイント
CASBEEの費用を
抑えるポイント
抑えるポイント
CASBEEの申請費用を抑えるためには、以下のような工夫が有効です。取得を検討する際には、建物の用途や目的に応じて適切な制度を選択し、無駄なコストをかけずに評価・認証を取得することが大切になってきます。
CASBEE自治体版を活用する
2000㎡以上の非住宅に義務付けられている自治体版CASBEEは、認定費用が発生しないため、必要最低限の環境評価を行う場合に適しています。ただし、補助金申請や環境認証の取得を目的とする場合は、CASBEE建築の取得を検討するのが望ましいです。
申請代行業者の見積もりを比較する
CASBEEの申請代行手数料は業者ごとに異なるため、複数の業者から見積もりを取得し、適切なコストで対応できる業者を選ぶことが重要です。
計画段階から環境性能を考慮する
CASBEE建築の認証を取得する場合、設計初期の段階から環境性能を考慮した計画を行うことで、追加の改修費用や評価コストを抑えられます。
CASBEEの作成から評価証受取までの流れ
CASBEEの作成から評価証受取までの流れ
CASBEEの作成から評価証受取までの流れ
CASBEEの作成から評価証
受取までの流れ
受取までの流れ
CASBEEの評価は、民間認証(CASBEE認証)とCASBEE(自治体版)とでそれぞれの手続きの流れが異なりますが、大まかには以下のようになります。
- 評価の準備
- 申請
- 審査
- 評価証の取得
以下、それぞれの流れについて詳しく説明します。
― CASBEE認証の流れ
①事前準備(評価対象の確認)
CASBEE認証は、建築主や不動産オーナーが自主的に取得する認証です。そのため、まずどの種類のCASBEEを取得するのかを決定し、評価対象を確認する必要があります。
- CASBEE-建築(新築・既存・改修)
- CASBEE-不動産
- CASBEE-ウェルネスオフィス など
建築物の用途や目的に応じて、適切なCASBEEを選択します。
②評価機関の選定と申請書の準備
CASBEE認証の審査は、国土交通省の認定を受けた第三者認証機関が行います。現在、14の評価機関が登録 されており、手数料や審査期間が異なるため、事前に比較検討が必要です。
次に、申請に必要な以下の書類を準備します。
次に、申請に必要な以下の書類を準備します。
- 建築物の設計図書
- 内観・外観パース
- 設備仕様書(エネルギー性能、環境配慮対策など)
- 環境配慮計画書(敷地の緑化、資源利用の最適化など)
など
すべての書類が揃ったら、選定した評価機関に申請を行います。
※CASBEEの種類によって必要書類は異なりますので、ご注意ください。
※CASBEEの種類によって必要書類は異なりますので、ご注意ください。
③評価審査の実施
提出された書類をもとに、第三者認証機関が審査を実施します。
審査は以下のステップで進みます。
審査は以下のステップで進みます。
- 書類審査(設計図書や環境配慮計画の内容をチェック)
- 計算・分析(一次エネルギー消費量、CO₂排出量などを評価)
- ※必要に応じて、ヒアリング及び現地調査(実際の建築物が基準を満たしているか確認)
審査が完了すると、総合評価としてBEE(建築物の環境性能効率)が算出され、S~Cの5段階でランク付けされます。
④評価証の発行と活用
審査に合格すると、認証機関から「CASBEE評価認証証明書」 が発行されます。この証明書は以下のような用途で活用されます。
- 不動産の価値向上(環境性能をアピール)
- ESG投資対応(企業の環境・社会貢献活動の証明)
- 補助金・税制優遇の適用(自治体によるインセンティブ制度)
― CASBEE(自治体版)の流れ
①届出義務の確認(自治体の要件)
CASBEE(自治体版)は、一定規模以上の建築物に対し、届出が義務付けられているケースが多いです。例えば、東京都では2,000㎡以上の建築物 に対し、環境計画書の提出が義務化されています。
まず、自社のプロジェクトが自治体のCASBEE届出制度の対象かどうかを確認します。
まず、自社のプロジェクトが自治体のCASBEE届出制度の対象かどうかを確認します。
②評価書の作成と届出
CASBEE自治体版の評価は、通常、建築主や設計者が行います。自治体によって異なりますが、以下のような書類が必要です。
- CASBEE評価書(環境負荷の低減に関する評価)
- 設計図書(建築計画の詳細)
- 省エネ計算書(エネルギー消費量の算定結果)
- 緑化届等
これらの書類を各自治体の建築指導課などに提出します。
③自治体の審査と指導
提出された書類をもとに、自治体の審査が行われます。
- 書類審査(評価基準を満たしているか確認)
- 追加資料の要求(不足書類や説明を求められることがある)※必要に応じて
- 指導・助言(改善が必要な場合は修正指導が入る)
自治体によっては、一定の評価基準を満たした場合に補助金の交付や容積率の緩和などの優遇措置が適用されるケースもあります。
④届出受理・評価証の交付
自治体による審査が完了すると、届出が受理され、「CASBEE評価書」が発行されます。この評価書は、建築確認申請時の環境配慮計画の証明として提出できるほか、企業のCSR活動や環境報告書の一環としても活用可能です。
このように、CASBEE認証は建築物の環境性能を評価し、認証を得ることで資産価値の向上やESG投資への対応などを目的とするのに対し、CASBE自治体版は、一部自治体における行政手続きの一環として、一定規模以上の建築物に対して届け出が義務付けられているものです。
一般的にCASBEE認証の方がより詳細な評価が行われ、費用もかかる傾向がありますが、その分、第三者認証による信頼性や、より幅広い活用が期待できます。
このように、CASBEE認証は建築物の環境性能を評価し、認証を得ることで資産価値の向上やESG投資への対応などを目的とするのに対し、CASBE自治体版は、一部自治体における行政手続きの一環として、一定規模以上の建築物に対して届け出が義務付けられているものです。
一般的にCASBEE認証の方がより詳細な評価が行われ、費用もかかる傾向がありますが、その分、第三者認証による信頼性や、より幅広い活用が期待できます。
上岡祐介建築設計事務所は目標ランク達成を徹底サポート
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上岡祐介建築設計事務所は
目標ランク達成を
徹底サポート
目標ランク達成を
徹底サポート
上岡祐介建築設計事務所では、豊富な経験と専門知識を活かし、お客様が目標とするCASBEEランクを確実に取得できるよう、トータルサポートを提供します。
目標ランクの達成に向けた事前検討から、書類作成、審査機関とのやり取り、コンサルティングまで、全面的にサポート致します。認証取得に向けた計画立案から申請、審査対応まで、スムーズな手続きが進むよう支援いたします。
目標ランクの達成に向けた事前検討から、書類作成、審査機関とのやり取り、コンサルティングまで、全面的にサポート致します。認証取得に向けた計画立案から申請、審査対応まで、スムーズな手続きが進むよう支援いたします。
― CASBEE認証に関するよくあるご質問
― CASBEE認証に関する
よくあるご質問
Q. 認証取得にはどのくらいの期間がかかりますか?
A. 通常、申請から認証取得まで3~6カ月程度かかります。建築計画の初期段階から準備を進めることで、スムーズな取得が可能です。
Q. CASBEEのランクを上げるためには何が必要ですか?
A. エネルギー効率の向上や環境負荷の低減など、評価基準に沿った設計が求められます。当事務所では、ランク向上に向けた最適な対策をご提案いたします。
Q.省エネ計算も一緒に依頼できますか?
はい、もちろん承ります。省エネ計算と併せてご依頼頂くと【セット割20%OFF】で大変お得です。ぜひ、お問い合わせ下さい。
CASBEE認証取得をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
CASBEE認証取得をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。